デザインの原則

デザインの原則は、情報を分かりやすく伝えるための原則で、近接、整列、反復、対比といったデザインの基本原則4つを指します。

最終更新日:2026年8月8日

このページで覚えること

このページでは、次の5点を押さえます。

  • デザインの原則は、近接、整列、反復、対比の四つの原則のこと
  • 近接は、関連する要素を近づけてグループとして見せる
  • 整列は、要素の位置をそろえて安定感を持たせる
  • 反復は、同じデザインのルールを繰り返して統一感を持たせる
  • 対比は、要素に明確な違いをつけて重要な情報を目立たせる
岩崎芽衣

岩崎芽衣

今回はデザインの原則について学習します。

バロン

バロン

配色とか、そういうことを学習するのですかな?

岩崎芽衣

岩崎芽衣

いいえ。
デザインの原則とよばれる「近接」「整列」「反復」「対比」といった、情報を分かりやすく伝えるための四つの基本原則について学習します。

バロン

バロン

なるほどですぞ。
「デザインの原則の組合せとして、適切なものはどれか」という問題が出題されるパターンですな?

岩崎芽衣

岩崎芽衣

そうですね。
あとは、「○○という説明に該当するのはどれか」といったパターンが予想されますね。

バロン

バロン

ということは、近接とはどういったものかを理解しておく必要があるわけですな。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

はい。
ただし、デザインの基本原則ですし、情報を正しく伝えるために必要な知識なので、本当に試験対策としてだけ学習してしまうのはもったいないと思います。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

デザインの原則は、Webデザインやプレゼンテーションの資料、なんなら報告書の作成にも使える知識です。

バロン

バロン

ほうほう、バロンがよく書く始末書にも使えるのですかな。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

始末書ですか……。
私は書いたことがないので、何とも言いにくいところですが、おそらくテンプレート化されているので、デザインの原則が適用できる余地はかなり少ないんじゃないかと思います。

バロン

バロン

残念ですぞ。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

もしかすると、活かせる部分があるかもしれませんので、実際に学習して活かせるところがないか探してみてください。

近接

岩崎芽衣

岩崎芽衣

1つ目の原則は近接です。

バロン

バロン

文字を近接させるという意味ですかな?
文字の間隔が狭すぎるのは、逆に見づらい気がするですぞ。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

近接は、単に文字と文字を近づけるという意味ではないですね。
関連する要素を近づけて配置し、ひとまとまりのグループとして見せることです。
逆に、関係の薄い要素同士は少し離します。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

次の図を見てください。

バロンの画像と説明文の配置を比較した、デザインの原則「近接」の良い例と悪い例
バロン

バロン

このとってもぷりちぃなマスコットは誰ですかな?

岩崎芽衣

岩崎芽衣

はいはい、このとってもぷりちぃなマスコットキャラクターは巷で大人気のバロンくんですね。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

さて、まずは図の左側を見てください。
マスコットの画像の下に、その説明が書かれています。

バロン

バロン

左上から順に、「普通のバロン」「笑顔のバロン」「疑問のバロン」「悲しみのバロン」となっているですぞ。
ちなみに、下に見切れているのは、「喜びのバロン」と「やる気のバロン」ですな。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

そうですね。では、図の右側を見てください。

バロン

バロン

ん? 普通のバロンが納得のいかない顔をしていて、笑顔のバロンが悲しい顔をしているですぞ。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

そうですね。これはデザインの原則の「近接」を無視した例になっています。
図の右側も左側も、よく見ると書いている内容は同じです。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

図の右側は、普通のバロンの画像と「普通のバロン」の説明文が離れていて、逆に、疑問のバロンの画像と「普通のバロン」の説明文が近づきすぎているので、今のような誤解が生じてしまいました。

バロン

バロン

こう説明してもらうと分かりやすいですぞ。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

近接では、近づけることだけではなく、関係のないものを離すことも大切です。

バロン

バロン

なるほどですぞ。
始末書を書いていて、問題の責任がバロンにあるというのを誤魔化したいときには、バロンの名前を離して書けば誤魔化せるということですな?

岩崎芽衣

岩崎芽衣

違います。

バロン

バロン

じょ、冗談ですぞ。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

こほん。
文章や資料でも、見出しとその説明を近づけたり、関連する項目をまとめたりすると、情報のまとまりが伝わりやすくなります。

ここで覚えること

  • 近接は、関連する要素を近づけてグループとして見せる原則
  • 関係の薄い要素は離して配置する
  • 情報のまとまりを分かりやすくできる

整列

岩崎芽衣

岩崎芽衣

2つ目の原則は整列です。

バロン

バロン

これは分かるですぞ。
きちんと並んでる方が見やすいですぞ。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

そうですね。でも、それだけではありません。
整列は、要素の位置をそろえて、デザインに安定感を持たせる原則です。

バロン

バロン

安定感ですかな?

岩崎芽衣

岩崎芽衣

はい。
例えば、文章の左端をそろえたり、複数の画像を同じ位置に並べたりします。
目には見えない線に沿って、要素を配置するようなイメージですね。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

次の図を見てください。

バロンの画像と説明文の位置を比較した、デザインの原則「整列」の良い例と悪い例
バロン

バロン

左側は、バロンたちがきれいに並んでいるですぞ。
右側は、位置がバラバラですな。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

そうですね。
左側は、画像や説明文の位置がそろっているので、全体に安定感があります。

バロン

バロン

右側も誰が誰なのかは分かりますが、なんだか落ち着かないですぞ。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

そうなんです。
右側は一つ一つの情報を読むことはできますが、配置する位置に共通した基準がないので、全体として不安定な印象になっています。

バロン

バロン

整列という名前のとおり、きちんと並べることが大切なのですな。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

はい。
ただし、何でも同じ場所に置けばよいという意味ではありません。
左揃え、右揃え、中央揃えなど、どこを基準にするかを決めて、要素の位置をそろえることが大切です。

バロン

バロン

では、とりあえず全部中央揃えにしておけばよいのですかな?

岩崎芽衣

岩崎芽衣

そういうことではありません。
始末書だと、「始末書」という文字は中央揃えだと思いますが、日付は右揃え、提出先や本文は左揃えになっているはずです。

バロン

バロン

確かにそうですぞ。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

すべてを中央揃えといった感じではなく、要素ごとに基準を決めて、その基準に沿ってそろえることが大切なんです。
さらに細かく言うと、左揃えや右揃え、中央揃えだけでなく、見えない線を引いて、その線に合わせて配置するという感覚が大切ですね。

バロン

バロン

なるほどですぞ。
整列は、要素の位置をそろえて安定感を持たせる、ですな。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

はい、その理解で大丈夫です。

ここで覚えること

  • 整列は、要素の位置をそろえて安定感を持たせる原則
  • 目に見えない線を意識して配置する
  • 要素ごとに基準を決めて、その基準に沿ってそろえることが大切

反復

岩崎芽衣

岩崎芽衣

3つ目の原則は反復です。

バロン

バロン

これはどういう意味ですかな?

岩崎芽衣

岩崎芽衣

デザインのルールを繰り返し適用するという意味です。
例えば、LDLAの学習コンテンツの各記事も、同じデザインのルールが使われていますので、統一感が感じられると思います。

バロン

バロン

確かに、記事が変わるたびに見出しの色や会話のデザインがバラバラになったりはしませんな。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

そうですね。
例えば、同じ種類の見出しには同じ色や文字サイズを使う、同じ種類のボタンには同じ形や色を使う、といったことが反復です。

バロン

バロン

同じ見た目のものは、同じ役割を持っていると分かりやすくなるのですな。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

はい。
同じデザインを繰り返して使うことで、全体に統一感が生まれますし、同じ種類の情報だということも分かりやすくなります。

バロン

バロン

毎回違うデザインを考えなくてもよいので、作る側も楽そうですぞ。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

それもありますね。
ただ、デザインの原則としては、利用する人に統一感を感じてもらい、情報の役割を分かりやすくすることが大切です。

バロン

バロン

なるほどですぞ。
同じルールを何度も使うから「反復」なのですな。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

はい。そのまま覚えて大丈夫です。

ここで覚えること

  • 反復は、同じデザインのルールを繰り返して使う原則
  • 色、文字、形などのデザインを繰り返して使う
  • 全体に統一感を持たせ、同じ役割の情報だと分かりやすくする

対比

岩崎芽衣

岩崎芽衣

4つ目の原則は対比です。

バロン

バロン

対比させてどうするのですかな?

岩崎芽衣

岩崎芽衣

これは、強弱をつけると考えると分かりやすいと思います。
大きさや色、文字の太さなどに明確な違いをつけて、重要なものを目立たせます。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

こちらも図を見てみましょう。

バロンの画像と説明文の大きさを比較した、デザインの原則「対比」の良い例と悪い例
バロン

バロン

左側は、普通のバロンがものすごく大きいですぞ。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

そうですね。
画像も「普通のバロン」という文字も大きくして、ほかの要素との差をはっきりさせています。

バロン

バロン

どう見ても、普通のバロンが一番重要そうですな。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

はい。
このように大きさなどに明確な違いをつけると、どの情報を重要なものとして見せたいのかが分かりやすくなります。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

一方、図の右側では、どのバロンも同じくらいの大きさで並んでいます。

バロン

バロン

こちらは、どれが重要なのか分からないですな。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

そうですね。
すべてを同じように見せたいのであれば問題ありませんが、特定の情報を目立たせたいのであれば、対比を使って明確な違いをつける必要があります。

バロン

バロン

では、普通のバロンをほんの少しだけ大きくしてもよいですかな?

岩崎芽衣

岩崎芽衣

少しだけ違う程度では、意図的に目立たせているのか、単に大きさがずれているのか分かりにくくなります。
対比を使う場合は、違いをはっきりさせることが大切です。

バロン

バロン

大きくするなら、ちゃんと大きくするのですな。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

はい。
大きさだけでなく、色や文字の太さなどでも対比をつけることができます。

バロン

バロン

そういえば、始末書の場合「始末書」というタイトルを一番大きくしているですぞ。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

そうですね。
本文よりもタイトルを大きくすることで、どこがタイトルなのかが一目で分かるようになっています。

バロン

バロン

次に書くときは、もっと文字を大きくして強調するようにするですぞ。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

大きくするといっても限度はありますので、気を付けてくださいね。

ここで覚えること

  • 対比は、要素に明確な違いをつける原則
  • 大きさ、色、文字の太さなどで強弱をつける
  • 重要な情報を目立たせることができる
  • 違いは中途半端にせず、はっきりつける

今日のまとめ

岩崎芽衣

岩崎芽衣

それでは、四つのデザインの原則をまとめましょう。

バロン

バロン

近接、整列、反復、対比ですな。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

はい。
近接は、関連する要素を近づけてグループとして見せる原則です。

バロン

バロン

同じ仲間を近くに集める、ですな。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

整列は、要素の位置をそろえて安定感を持たせる原則です。

バロン

バロン

見えない線を意識して、きちんとそろえるのですな。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

反復は、同じデザインのルールを繰り返して使う原則です。

バロン

バロン

同じルールを使って、統一感を持たせるですぞ。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

そして対比は、要素に明確な違いをつけて、重要な情報を目立たせる原則です。

バロン

バロン

近づける、そろえる、繰り返す、目立たせる。
こう考えると覚えやすいですぞ。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

そうですね。
名称だけではなく、それぞれがどのようなデザインなのかまで説明できるようにしておきましょう。

バロン

バロン

これなら始末書にも活かせそうですぞ。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

まだ始末書に活かそうとしていたんですか?

バロン

バロン

せっかく覚えたので、実践してみたいですぞ。

岩崎芽衣

岩崎芽衣

始末書は書かなくていいように努力して、
できれば、他の資料で実践するようにしてくださいね。

原則意味
近接関連する要素を近づけてグループとして見せる
整列要素の位置をそろえて安定感を持たせる
反復同じデザインのルールを繰り返して統一感を持たせる
対比明確な違いをつけて重要な情報を目立たせる

確認問題

問1 デザインの四つの基本原則の組合せとして、適切なものはどれですか?
問2 関連する要素を近づけて配置し、ひとまとまりのグループとして見せるデザインの原則はどれですか?
問3 要素の位置を一定の基準に沿ってそろえ、デザインに安定感を持たせる原則はどれですか?
問4 同じ種類の見出しに同じ色や文字サイズを使うなど、同じデザインのルールを繰り返して使用する原則はどれですか?
問5 大きさや色、文字の太さなどに明確な違いをつけ、重要な情報を目立たせる原則はどれですか?