SoRとSoEとSoI

SoRは、業務上のデータを正確に記録・管理するためのシステムです。SoEは、顧客などとのつながりを支え、関係を深めるためのシステムです。SoIは、データを分析して新たな知見を得て、意思決定や業務改善に役立てるためのシステムです。

最終更新日:2026年10月12日

このページで覚えること

このページでは、次の3点を押さえます。

  • SoR・SoE・SoIの意味と、それぞれの役割
  • 具体例から、記録・つながり・分析の違いを見分けること
  • 一つのシステムが複数の役割を持つ場合があることと、事例から役割を見分けること
久坂愛華

久坂愛華

今回は、SoRとSoEとSoIについて学習します。

バロン

バロン

今回は、その3つだけですかな?

久坂愛華

久坂愛華

はい。今回はこの3つだけです。
それぞれ、Systems of Record、Systems of Engagement、Systems of Insightのことなので、覚えるのも簡単だと思います。

バロン

バロン

今回は早く終わりそうですな。

久坂愛華

久坂愛華

嬉しそうですね。

バロン

バロン

真琴ちゃんと絵美梨ちゃんが、美味しいタコを買ってきてくれると言っていたので、みんなでタコパをする予定ですぞ。

久坂愛華

久坂愛華

それはとても楽しそうですね。

バロン

バロン

愛華ちゃんも一緒にどうですかな?

久坂愛華

久坂愛華

私も参加して良いんですか?

バロン

バロン

良いですぞ。
それじゃあ、バロンは先に行って準備してきますぞ。

久坂愛華

久坂愛華

バロンくん。
先にやることがありますよね?

バロン

バロン

じょ、冗談ですぞ。

久坂愛華

久坂愛華

まったくしょうがないですね。
タコパをモチベーションに頑張りましょう。
今回は、ネットショップを例に、3つの役割を見ていきます。

SoR

久坂愛華

久坂愛華

SoR・SoE・SoIは、情報システムを、その目的や役割に注目して捉えるための言葉です。
まずは、SoR(Systems of Record)から見ていきましょう。

久坂愛華

久坂愛華

Recordは、記録という意味です。
SoRは、業務上のデータを正確に記録・管理し、日々の業務を支えるシステムです。

バロン

バロン

記録・管理がポイントですな。

久坂愛華

久坂愛華

はい。代表的なのが販売情報の記録です。
例えば、食器や生活雑貨を扱うネットショップで、お客さんがマグカップを2個注文したとしましょう。
その場合、どの商品を何個注文したのか、代金はいくらか、支払いは済んでいるか、といった情報を正確に管理する必要があります。

バロン

バロン

2個注文したのに、1個しか記録されていなかったら困りますぞ。

久坂愛華

久坂愛華

そうですね。在庫の数が間違っていれば、売り切れている商品を販売してしまうかもしれません。
SoRでは、こうした業務を正しく進められるように、データの正確さや整合性、システムの安定した稼働が重視されます。

久坂愛華

久坂愛華

SoRの代表例には、次のようなものがあります。

システムの例記録・管理する内容
販売管理システム注文、売上、請求など
在庫管理システム商品の入出庫や在庫数など
会計システム収入、支出などの会計情報
給与計算システム給与計算に必要な情報や支給額など
バロン

バロン

お店や会社の仕事を、正しい記録で支えるのですな。

久坂愛華

久坂愛華

そのとおりです。
SoRは、「業務の事実を正確に記録・管理する」と押さえましょう。

ここで覚えること

  • SoR=Systems of Record
  • 業務上のデータを正確に記録・管理する。
  • 販売管理、在庫管理、会計、給与計算などが代表例。

SoE

久坂愛華

久坂愛華

次は、SoE(Systems of Engagement)です。
ここでのEngagementは、関わりやつながりという意味で考えてください。
SoEは、顧客などとのつながりを支え、関係を深めるためのシステムです。

バロン

バロン

お客さんとのつながりというと、どういうことですかな?

久坂愛華

久坂愛華

例えば、ネットショップの会員アプリで、新商品の情報を届けたり、商品についての相談を受け付けたりすることです。
顧客との接点を作り、便利に利用してもらったり、継続して利用したいと思ってもらったりすることを目指します。

バロン

バロン

親切にしてもらったお店なら、またそこで買おうという気になりますな。
ひいきにしているお店なら、少しでも売上に貢献したいと思うこともありますぞ。

久坂愛華

久坂愛華

そうですね。
先ほどのマグカップなら、「電子レンジで使えますか?」という質問に、アプリのチャットで答える場面が考えられます。

バロン

バロン

チャットだと気軽に聞けて便利ですな。

久坂愛華

久坂愛華

はい。ほかにも、次のような例があります。

活用例顧客との関わり
会員アプリ商品情報や再入荷のお知らせを届ける
チャットによる問い合わせ窓口購入前の相談や、購入後の困り事に対応する
SNSやオンラインコミュニティ顧客と交流したり、意見や感想を受け取ったりする
久坂愛華

久坂愛華

SoEでは、顧客にとっての使いやすさや、やり取りのしやすさが大切になります。
顧客の反応や要望を受けて、サービスを改善していくことも重要です。

バロン

バロン

注文を記録することと、お客さんとの関係を深めることでは、目的が違うのですな。

久坂愛華

久坂愛華

そのとおりです。
また、SoEで扱うつながりには、顧客との関係だけでなく、従業員同士や取引先との連携も含まれます。
今回は、まず「顧客などとのつながりを支える」と覚えておきましょう。

ここで覚えること

  • SoE=Systems of Engagement
  • 顧客などとのつながりを支え、関係を深める。
  • 会員アプリ、問い合わせ窓口、SNSを使った交流などが代表例。

SoI

久坂愛華

久坂愛華

最後は、SoI(Systems of Insight)です。
Insightは、洞察という意味です。

バロン

バロン

洞察という言葉が、少し難しいですぞ。

久坂愛華

久坂愛華

ここでは、データを分析して、「このような傾向があるのか」「こうすれば改善できそうだ」と気付くことだと考えてください。
SoIは、データから新たな知見を得て、意思決定や業務改善に役立てるシステムです。

バロン

バロン

データを分析して、役立つ情報を見つけるのですな。

久坂愛華

久坂愛華

はい。
例えば、ネットショップの購入履歴を分析したところ、マグカップを買う人は、コースターも一緒に買うことが多いと分かったとしましょう。

バロン

バロン

それなら、マグカップと一緒にコースターを紹介すると、喜んでもらえそうですな。

久坂愛華

久坂愛華

そうですね。そのように、分析結果を商品の提案に生かせます。
SoIでは、例えば、SoRにある売上や購入履歴、SoEを通じて得られる閲覧履歴や問い合わせ内容など、さまざまなデータを組み合わせて分析することがあります。

久坂愛華

久坂愛華

例えば、次のような活用が考えられます。

分析するデータの例得られる知見や活用の例
購入履歴や閲覧履歴顧客の関心を捉え、おすすめ商品の選定に役立てる
商品の売上の推移売れ方の傾向を捉え、仕入れや在庫の計画に役立てる
問い合わせ内容や商品レビュー顧客が困っている点を見つけ、商品や説明を改善する
バロン

バロン

記録したデータを、次に何をするか考える材料にするのですな。

久坂愛華

久坂愛華

そのとおりです。
「何が何個売れたかを正確に記録する」のがSoRの役割なら、「売れ方の傾向を分析して、次の仕入れを考える材料にする」のがSoIの役割です。

バロン

バロン

記録することと、分析して気付きを得ることを区別すればよいのですな。

久坂愛華

久坂愛華

はい。SoIは、「データを分析し、判断や改善に役立つ知見を得る」と押さえましょう。

ここで覚えること

  • SoI=Systems of Insight
  • データを分析して、新たな知見や洞察を得る。
  • SoRやSoEなどで得られたデータを活用し、意思決定や業務改善につなげることもある。

SoR・SoE・SoIの見分け方

久坂愛華

久坂愛華

ここまで、SoR・SoE・SoIを一つずつ見てきました。
典型的な例として、販売管理や会計などの管理システムはSoR、顧客向けのアプリやWebサービスなどはSoE、データ分析を行うシステムはSoIとして捉えられます。
ただし、これはシステムの形ではなく、目的や役割に注目した分類です。

バロン

バロン

記録や管理をするならSoR、お客さんとのやり取りならSoE、分析するならSoIですな。

久坂愛華

久坂愛華

はい。基本的には、そのように役割から考えれば大丈夫です。
ただし、一つのシステムが一つの役割だけを持つとは限りません。
例えば、一つのネットショップのシステムの中に、注文を記録する機能、顧客に情報を届ける機能、購入履歴を分析する機能が含まれていることもあります。

バロン

バロン

では、そのネットショップはSoRでもあり、SoEでもあり、SoIでもあるのですかな?

久坂愛華

久坂愛華

そう考えられる場合もあります。
大切なのは、システム全体に一つの名前を付けることではなく、その場面で、どの目的や役割に注目しているのかを見ることです。
例えば、同じネットショップでも次のように整理できます。

場面主に注目する役割
会員アプリで商品を見たり、購入前の相談をしたりするSoE:顧客との接点を作る
注文内容や支払い状況を記録し、在庫数を更新するSoR:業務データを正確に管理する
購入履歴や閲覧履歴を分析し、おすすめ商品を選ぶSoI:データから知見を得る
分析結果を生かし、会員アプリで商品を案内するSoE:顧客との関わりに生かす
バロン

バロン

おすすめ商品を選ぶところはSoIで、案内するところはSoEなのですかな?

久坂愛華

久坂愛華

はい。データを分析して、「この顧客にはこの商品が合いそうだ」と判断する働きに注目すると、SoIです。
その結果を使い、アプリなどで顧客に情報を届ける働きに注目すると、SoEです。

バロン

バロン

同じサービスの中でも、役割によって分類が変わるのですな。

久坂愛華

久坂愛華

そのとおりです。
さらに、案内した商品が購入されれば、その取引を記録・管理する働きはSoRとして捉えられます。

バロン

バロン

同じネットショップでも、注文の記録なのか、顧客とのやり取りなのか、データの分析なのかを見るのですな。

久坂愛華

久坂愛華

はい。
「ネットショップだからSoE」のように全体を一つに決めるのではなく、どの目的や働きに注目しているのかを見ることがポイントです。

ここで覚えること

  • SoR・SoE・SoIは、システムの目的や役割に注目した分類。
  • 一般的に、記録・管理はSoR、つながりはSoE、分析はSoIとして捉える。
  • 一つのシステムが、複数の役割を持つこともある。
  • 事例では、どの目的や働きに注目しているかを見分ける。

今日のまとめ

久坂愛華

久坂愛華

今回は、SoR・SoE・SoIを学習しました。
英語の最後の言葉と、それぞれの役割を結び付けて整理しましょう。

用語英語役割今回の具体例
SoRSystems of Record業務データを正確に記録・管理する注文内容や在庫数を管理する
SoESystems of Engagement顧客などとのつながりを支える会員アプリで情報提供や問い合わせ対応を行う
SoISystems of Insightデータを分析し、知見を得る購入履歴などからおすすめ商品を選ぶ
バロン

バロン

Recordは記録、Engagementはつながり、Insightは洞察ですな。

久坂愛華

久坂愛華

そのとおりです。
SoRは正確な記録で業務を支え、SoEは顧客などとの関係を支えます。そして、SoIはデータを分析し、次の判断や改善につなげます。

バロン

バロン

同じシステムの中でも、記録するのか、お客さんとやり取りするのか、分析するのかで、役割が違うのですな。

久坂愛華

久坂愛華

はい。
SoR・SoE・SoIは、システムの目的や役割に注目した分類です。
試験では、「正確な記録」「顧客との関係」「分析による知見」といった、説明の中心となる目的に注目してください。
同じデータや同じアプリが登場しても、問われている役割を見分けることが大切です。

バロン

バロン

3つとも覚えましたぞ。これで、心置きなくタコパに行けますな。

久坂愛華

久坂愛華

では、最後に確認問題を解いてから、一緒に行きましょう。
私も楽しみにしていますよ。

バロン

バロン

そうでしたな。愛華ちゃんをお待たせしないように、頑張りますぞ。

確認問題

問1 SoRの役割として、最も適切なものはどれですか?
問2 SoEの活用例として、最も適切なものはどれですか?
問3 SoIの役割として、最も適切なものはどれですか?
問4 ネットショップで、次の二つの機能を利用している。それぞれの主な役割の組合せとして、最も適切なものはどれですか? ① 購入履歴などを分析し、顧客に合いそうな商品を選ぶ。 ② 選ばれた商品を会員アプリで顧客に案内し、利用を促す。
問5 SoR・SoE・SoIの捉え方として、最も適切なものはどれですか?