インボイス制度
インボイス制度は、事業者が消費税の仕入税額控除を受けるために、適格請求書、つまりインボイスなどの保存が必要となる制度のことです。
最終更新日:2026年7月2日
このページで覚えること
インボイス制度では、まず次の4点を押さえましょう。
- インボイス制度は、消費税の仕入税額控除に関係する制度である
- 仕入税額控除とは、売上で受け取った消費税から、仕入で支払った消費税を差し引く仕組みである
- インボイスとは、決められた条件を満たした適格請求書のことである
- 免税事業者への影響や、事務負担の増加が問題になった
導入トーク

布施香苗
今回はインボイス制度の解説です。

布施香苗
そうですね。
2023年10月から始まった制度なので、その頃には、インボイス制度を説明したニュースもたくさん流れていましたね。

布施香苗
では、この機会にしっかりと理解していきましょう。
STEP 1
インボイス制度とは

布施香苗
インボイス制度は、消費税の仕入税額控除を受けるために、適格請求書、つまりインボイスなどの保存が必要になる制度です。

布施香苗
そこが大事なポイントですね。
インボイス制度を理解するには、先に仕入税額控除を理解すると分かりやすくなります。

布施香苗
はい。
順番に見ていきましょう。
ここで覚えること
- インボイス制度は、消費税の仕入税額控除に関係する制度である
- インボイス制度を理解するには、先に仕入税額控除を理解すると分かりやすい
STEP 2
仕入税額控除

布施香苗
事業者は、商品やサービスを売るときに、代金と一緒に消費税を受け取ります。

布施香苗
その通りです。
ただし、事業者は、売上で受け取った消費税を、そのまま全部納めるわけではありません。

布施香苗
はい。
事業者は、商品を仕入れたり、経費を支払ったりするときにも、消費税を支払っています。

布施香苗
そうです。
そのため、納める消費税を計算するときには、売上で受け取った消費税から、仕入で支払った消費税を差し引きます。

布施香苗
はい。
このように、仕入で支払った消費税を差し引く仕組みを、仕入税額控除といいます。

布施香苗
簡単な例で見てみましょう。
たとえば、売上で受け取った消費税が10万円、仕入で支払った消費税が6万円だったとします。

布施香苗
そうです。
この場合、納める消費税は4万円になります。

布施香苗
その理解で大丈夫です。
ここで覚えること
- 仕入税額控除は、売上で受け取った消費税から、仕入で支払った消費税を差し引く仕組み
- 売上で受け取った消費税を、そのまま全部納めるわけではない
- 仕入税額控除を理解すると、インボイス制度の意味が分かりやすくなる
STEP 3
適格請求書の条件

布施香苗
よい質問ですね。
インボイスとは、簡単に言うと、決められた条件を満たした請求書のことです。

布施香苗
はい。
正式には、適格請求書といいます。
インボイス制度の「インボイス」は、この適格請求書のことだと考えると分かりやすいです。

布施香苗
その通りです。
適格請求書には、登録番号、取引年月日、取引内容、税率ごとの金額、消費税額など、決められた情報を記載する必要があります。

布施香苗
ここは大事です。
適格請求書を発行できるのは、登録を受けた適格請求書発行事業者です。
そのため、請求書には登録番号などの情報が記載されます。

布施香苗
はい。
そして、買い手側が仕入税額控除を受けるためには、原則として、この適格請求書などを保存する必要があります。

布施香苗
その通りです。
インボイス制度は、仕入税額控除と適格請求書をセットで理解することが大切です。
ここで覚えること
- インボイスとは、決められた条件を満たした適格請求書のことである
- 適格請求書には、登録番号、取引年月日、取引内容、税率ごとの金額、消費税額などが記載される
- 仕入税額控除を受けるために、原則として適格請求書などの保存が必要になる
STEP 4
何が問題だったか

布施香苗
インボイス制度は、経理処理だけでなく、取引先との関係にも影響する制度だったからです。

布施香苗
はい。
特に話題になったのが、免税事業者への影響です。

布施香苗
簡単に言うと、消費税の納税が免除されている小規模な事業者のことです。
ただし、適格請求書を発行するには、原則として登録を受けた事業者になる必要があります。

布施香苗
半分正解です。
登録事業者になるという選択肢もありますが、登録事業者になると、消費税の納税義務が生じます。

布施香苗
詐欺ではありません。
ただし、免税事業者の方々にとっては、難しい選択が迫られたのは事実です。

布施香苗
適格請求書を発行するために登録事業者になり、消費税の納税義務を負うか。
それとも、免税事業者のままでいるか。
この選択が大きな問題になりました。

布施香苗
そう考える方もいます。
ただし、免税事業者のままでいると、適格請求書を発行できません。

布施香苗
はい。
買い手側は、仕入税額控除を受けるために、適格請求書を受け取りたいと考えます。

布施香苗
そのため、適格請求書を発行できる事業者と、適格請求書を発行できない事業者のどちらと取引するか、という問題が出てきます。

布施香苗
払い損という表現は少し乱暴ですね。
ただ、支払った消費税を原則として満額の仕入税額控除に使えないため、その分、買い手側の負担が増える場合があります。

布施香苗
その通りです。
インボイス制度は、請求書の形式だけでなく、事業者の税負担や取引関係にも影響する制度なのです。

布施香苗
また、請求書の記載事項を確認したり、適格請求書を保存したりする必要があるため、経理処理の負担が増える点も問題になりました。
ここで覚えること
- インボイス制度では、免税事業者への影響が大きな話題になった
- 適格請求書を発行するために登録事業者になると、消費税の納税義務が生じる
- 免税事業者のままでいると、適格請求書を発行できない
- 買い手側は、仕入税額控除を受けるために適格請求書を受け取りたいと考える
- 請求書の確認や保存など、経理処理の負担も増える
STEP 5
今日のまとめ

布施香苗
最後に、今回の内容をまとめましょう。

布施香苗
インボイス制度は、事業者が消費税の仕入税額控除を受けるために、適格請求書、つまりインボイスなどの保存が必要となる制度です。

布施香苗
仕入税額控除とは、売上で受け取った消費税から、仕入で支払った消費税を差し引く仕組みです。

布施香苗
そして、インボイスとは、登録番号や取引内容、税率ごとの金額、消費税額など、決められた情報を記載した適格請求書のことです。

布施香苗
その通りです。
試験対策では、まずこの3つの関係を押さえておきましょう。

布施香苗
はい。
その理解で大丈夫です。
おさらいポイント
- インボイス制度は、消費税の仕入税額控除に関係する制度である。
- 仕入税額控除とは、売上で受け取った消費税から、仕入で支払った消費税を差し引く仕組みである。
- インボイスとは、決められた条件を満たした適格請求書のことである。
- 適格請求書には、登録番号、取引年月日、取引内容、税率ごとの金額、消費税額などを記載する。
- 免税事業者への影響や、経理処理の負担増加が問題になった。
STEP 6
確認問題
学習完了
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