リーダーシップ論

ここでは、PM理論、コンティンジェンシー理論、SL理論から、サーバントリーダーシップ、シェアードリーダーシップについて学習します。

最終更新日:2026年7月17日

このページで覚えること

このページでは、リーダーシップ論について次の点を押さえます。

  • PM理論では、リーダーの行動をP機能とM機能に分けて考える
  • コンティンジェンシー理論では、有効なリーダーシップの形は状況によって変化すると考える
  • SL理論では、部下やメンバーの成熟度に応じてリーダーシップの形を変える
  • サーバントリーダーシップとシェアードリーダーシップは、特徴を理解する
塚口理央

塚口理央

今回は、リーダーシップの理論について学習します。

バロン

バロン

バロンもリーダーシップには自信があるですぞ。

塚口理央

塚口理央

もともとリーダーシップというものは、後天的に習得できるスキルではなく、本人に生まれつき備わっている資質によるものである、と考えられていました。
リーダーシップの研究のスタートも、どのような資質がリーダーシップに影響するのか、つまり、優れたリーダーに共通する資質を考えるところから始まっています。

バロン

バロン

バロンのこのプリティなボディ、人を惹きつけてやまない魅惑的なボイs……。

塚口理央

塚口理央

このような、優れたリーダーは生まれつき特別な資質を持っている、という考え方を、リーダーシップ特性理論といいます。

バロン

バロン

ちょっと、無視しないで欲しいですぞ。

塚口理央

塚口理央

すみません。どうツッコめばいいのか分からなかったもので。

バロン

バロン

むむむ。流石、氷の女王ですぞ。

塚口理央

塚口理央

何ですか、それは。

バロン

バロン

理央ちゃんの異名ですぞ。
みんな言ってるですぞ。

塚口理央

塚口理央

リーダーシップの研究は、リーダーシップ特性理論から始まり、リーダーの資質ではなく、リーダーの行動に注目したリーダーシップ行動理論、唯一正解のリーダーシップがあるわけではなく、状況によってリーダーシップの形は変わるとする考え方などに展開していきます。

バロン

バロン

また無視されてるですぞ。

塚口理央

塚口理央

無視はしてませんよ。
相手にしていないだけです。

バロン

バロン

一緒ですぞ。

塚口理央

塚口理央

冗談ですよ。
今から、試験対策で覚えてほしいリーダーシップ行動理論、状況に応じたリーダーシップの考え方、あと少し新しいリーダーシップの在り方について解説していきますので、一緒に学習していきましょうね。

バロン

バロン

やっと構ってもらえたですぞー。

PM理論

塚口理央

塚口理央

まずは、PM理論です。
これは、リーダーの行動に注目した理論で、リーダーシップ行動理論に該当します。

バロン

バロン

最初のリーダーシップ特性理論とか、リーダーシップ行動理論という言葉も覚えた方が良いですかな?

塚口理央

塚口理央

いいえ、それはとくに必要ありません。
覚えてほしいのはPM理論の言葉です。具体的に言うと、PとMの言葉の意味などですね。
ちなみに、PとMが何を意味しているか想像できますか?

バロン

バロン

むむむ、難しいですぞ。
PMといえばプロジェクトマネジメントですかな?

塚口理央

塚口理央

残念。不正解です。
PはPerformanceで、目標を達成する力です。
MはMaintenanceで、集団を維持する力です。

バロン

バロン

そんなの正解できる訳ないですぞ。

塚口理央

塚口理央

そうですか?
リーダーには、チームを引っ張って目的を達成する力と、チームが同じ方向を向くように調整する力が必要だと思いませんか?

バロン

バロン

どっちも必要ですぞ……。

塚口理央

塚口理央

ちょっと意地悪しすぎましたか?
ごめんなさいね。

バロン

バロン

大丈夫ですぞ。次に進むのですぞ。

塚口理央

塚口理央

はい。PM理論では、P機能とM機能の強弱によって、リーダーのタイプを4つに分けます。

バロン

バロン

4つですかな?
頑張って覚えるですぞ。

塚口理央

塚口理央

まず、P機能もM機能も高いリーダーを、PM型といいます。

バロン

バロン

PM型ですな。
これは、目的を達成する力も、チームをまとめる力もあるリーダーですかな?

塚口理央

塚口理央

はい。
一般的には、このPM型が最も望ましいとされます。

バロン

バロン

仕事もできて、チームもまとめられる。
それはたしかに強そうですぞ。

塚口理央

塚口理央

次に、P機能は高いけれど、M機能は低いタイプを、Pm型といいます。

バロン

バロン

ん?
またPM型ですかな?

塚口理央

塚口理央

いいえ。Pm型です。
といっても、声で聞いただけでは違いが分かりにくいですね。

バロン

バロン

同じに聞こえるですぞ。
何が違うのですかな?

塚口理央

塚口理央

文字で見ると、Mが小文字のmになっています。
大文字は機能が高いこと、小文字は機能が低いことを表します。

バロン

バロン

なるほどですぞ。
Pは高いけれど、mが小文字だから、チームをまとめる力が低いのですな。

塚口理央

塚口理央

その通りです。
Pm型は、目標を達成する力は強い一方で、集団を維持する力は弱いタイプです。

バロン

バロン

仕事は進めるけれど、人間関係への気配りは少ない感じですな。

塚口理央

塚口理央

はい。
次に、P機能は低いけれど、M機能は高いタイプを、pM型といいます。

バロン

バロン

今度は、Pが小文字ですぞ。
目的を達成する力の方が弱いということですかな?

塚口理央

塚口理央

はい。
pM型は、集団を維持する力は強い一方で、目標を達成する力は弱いタイプです。

バロン

バロン

仲良しだけど、仕事が上手くいかないのは困るですぞ。

塚口理央

塚口理央

そうですね。
人間関係を保つことには強いですが、成果を出す力が弱くなりやすいタイプです。

バロン

バロン

優しいだけでもダメなのですな。

塚口理央

塚口理央

最後に、P機能もM機能も低いタイプを、pm型といいます。

バロン

バロン

これは、pもmも小文字ですぞ。
どちらも低いということですかな?

塚口理央

塚口理央

はい。
目標を達成する力も、集団を維持する力も弱いタイプです。

バロン

バロン

それはリーダーとして、かなり不安ですぞ。

塚口理央

塚口理央

その通りです。
試験では、P機能は目標を達成する力、M機能は集団を維持する力を表すこと、そして大文字と小文字で機能の高低を表すことを押さえておきましょう。

バロン

バロン

PM型、Pm型、pM型、pm型。
文字で見ないと危ないですぞ。

PM理論の4類型図。P機能とM機能の高低により、PM型、Pm型、pM型、pm型に分類する。
PM理論では、大文字は機能が高いこと、小文字は機能が低いことを表します。
類型P機能M機能特徴
PM型高い高い目標達成と集団維持の両方に優れている
Pm型高い低い目標達成は強いが、集団維持は弱くなりやすい
pM型低い高い集団はまとまりやすいが、目標達成は弱くなりやすい
pm型低い低い目標達成も集団維持も弱くなりやすい

コンティンジェンシー理論

塚口理央

塚口理央

次は、コンティンジェンシー理論です。
これは、唯一最適なリーダーシップが存在するのではなく、リーダーシップの有効性は状況によって変わる、という考え方です。

バロン

バロン

唯一最適……。
つまり、いつでもこれをやれば大丈夫、というリーダーのやり方はないのですかな?

塚口理央

塚口理央

はい。
同じリーダーのやり方でも、状況によってうまくいく場合もあれば、うまくいかない場合もあります。

バロン

バロン

むむむ。
リーダー本人がすごければ、いつでも何とかなるわけではないのですな。

塚口理央

塚口理央

その通りです。
コンティンジェンシー理論では、リーダーのタイプや行動だけを見るのではなく、そのリーダーが置かれている状況との相性も考えます。

バロン

バロン

状況との相性ですかな?

塚口理央

塚口理央

はい。
例えば、リーダーとメンバーの関係が良いかどうか、仕事の内容がはっきりしているかどうか、リーダーにどれくらい権限があるか、といったことです。

バロン

バロン

リーダーとメンバーの関係は分かるですぞ。
仕事の内容がはっきりしている、というのはどういうことですかな?

塚口理央

塚口理央

作業手順や目標、成果物が明確かどうかです。
何をすればよいかがはっきりしている仕事は、課題構造が高いと考えます。

バロン

バロン

なるほどですぞ。
やることが分かりやすい仕事かどうか、ということですな。

塚口理央

塚口理央

はい。
そして、リーダーの権限とは、単に偉そうにできるかどうかではありません。

バロン

バロン

偉そうにする力ではないのですかな?

塚口理央

塚口理央

違います。
例えば、報酬やインセンティブを与えられるか、評価に関われるか、必要に応じて配置転換や解雇に関われるか、といった職位上の権限です。

バロン

バロン

なかなか強い権限ですぞ。
ただの声の大きさとは違うのですな。

塚口理央

塚口理央

そうですね。
コンティンジェンシー理論では、こうした状況が、リーダーにとって好ましいかどうかを考えます。

バロン

バロン

好ましい状況、というのは、リーダーが動きやすい状況ということですかな?

塚口理央

塚口理央

はい。
メンバーとの関係が良く、仕事の内容が明確で、リーダーの権限も強い場合は、リーダーにとって好ましい状況です。

バロン

バロン

逆に、メンバーとの関係が悪くて、仕事も曖昧で、権限も弱いと、かなり厳しい状況ですぞ。

塚口理央

塚口理央

その通りです。
そして、ここが少し大事なところです。
コンティンジェンシー理論では、状況がとても好ましい場合と、とても好ましくない場合には、タスク志向のリーダーが有効とされます。

バロン

バロン

好ましい場合は分かる気もしますが、好ましくない場合もタスク志向なのですかな?
ちょっと意外ですぞ。

塚口理央

塚口理央

そうですね。
好ましい状況では、メンバーとの関係や仕事の条件が整っているので、リーダーは目標達成に集中しやすくなります。
一方、かなり好ましくない状況では、まず仕事の方向性をはっきりさせ、課題を前に進める力が必要になります。

バロン

バロン

ぐちゃぐちゃな時ほど、まず何をするかを決める必要があるのですな。

塚口理央

塚口理央

はい。
そのため、両端の状況ではタスク志向が有効とされます。

バロン

バロン

では、中くらいの状況ではどうなるのですかな?

塚口理央

塚口理央

状況が中程度の場合は、人間関係志向のリーダーが有効とされます。
ある程度は仕事を進められるけれど、まだメンバーとの関係や協力体制を整える必要があるためです。

バロン

バロン

なるほどですぞ。
ものすごく良い時と、ものすごく悪い時はタスク志向。
中くらいの時は人間関係志向、ということですな。

塚口理央

塚口理央

はい。
ただし、細かい条件を丸暗記するよりも、まずはリーダーシップの有効性は状況に依存する、という考え方を押さえることが大切です。

バロン

バロン

リーダーだけを見るのではなく、状況も見る。
そこがポイントですな。

塚口理央

塚口理央

その通りです。
PM理論がリーダーの行動に注目する理論だとすると、コンティンジェンシー理論は、リーダーシップと状況の適合に注目する理論だと考えると整理しやすいです。

項目内容
考え方唯一最適なリーダーシップは存在せず、有効性は状況によって変わる
注目点リーダーシップと状況の適合
状況の例リーダーとメンバーの関係、仕事の明確さ、リーダーの職位上の権限
権限の例報酬・インセンティブ、評価、配置転換、解雇などに関わる権限
好ましい状況タスク志向が有効
中程度の状況人間関係志向が有効
好ましくない状況タスク志向が有効

SL理論

塚口理央

塚口理央

次は、SL理論です。
SL理論は、部下やメンバーの成熟度に応じて、リーダーシップの形を変えるという考え方です。

バロン

バロン

SL理論ですかな?
またアルファベットが出てきたですぞ。

塚口理央

塚口理央

そうですね。
SLは、Situational Leadershipの略です。
日本語では、状況対応型リーダーシップと説明されることがあります。

バロン

バロン

状況対応……。
さっきのコンティンジェンシー理論と似ているですぞ。

塚口理央

塚口理央

はい。
状況に応じてリーダーシップを変える、という意味では似ています。
ただし、SL理論では特に、部下やメンバーの成熟度に注目します。

バロン

バロン

成熟度ですかな?
大人っぽいかどうかを見るのですかな?

塚口理央

塚口理央

ここでいう成熟度は、性格が大人っぽいという意味ではありません。
仕事に必要な能力、経験、意欲、自立度などを含めた考え方です。

バロン

バロン

なるほどですぞ。
その仕事にどれくらい慣れているか、自分で動けるか、という感じですな。

塚口理央

塚口理央

はい。
例えば、新人にいきなり全部任せますと言っても困ってしまいますよね。

バロン

バロン

それは困るですぞ。
何をすればいいか分からなくて、固まってしまうですぞ。

塚口理央

塚口理央

逆に、十分に経験があって、自分で判断できる人に、細かく指示し続けるとどうでしょうか。

バロン

バロン

それも嫌そうですぞ。
分かってるから任せてほしい、と思われそうですぞ。

塚口理央

塚口理央

その通りです。
だから、部下やメンバーの成熟度に応じて、指示の出し方や支援の仕方を変える必要があります。

バロン

バロン

相手がどれくらいできるかによって、リーダーの関わり方を変えるのですな。

塚口理央

塚口理央

はい。
SL理論では、リーダーの行動を大きく、指示的行動と支援的行動で考えます。

バロン

バロン

指示的行動と支援的行動ですかな?

塚口理央

塚口理央

指示的行動は、何を、いつ、どのように行うかを具体的に示す行動です。
支援的行動は、相談に乗ったり、励ましたり、相手の考えを聞いたりする行動です。

バロン

バロン

指示は、こうしてください。
支援は、困っていませんか、と助ける感じですな。

塚口理央

塚口理央

その理解で大丈夫です。
そして、部下の成熟度に応じて、この指示的行動と支援的行動の組み合わせを変えます。

バロン

バロン

また組み合わせですぞ。
頑張ってついていくですぞ。

塚口理央

塚口理央

大丈夫です。
まず、成熟度が低い段階では、指示型が有効です。

バロン

バロン

指示型ですかな?
まだ慣れていない人には、具体的に教える必要があるのですな。

塚口理央

塚口理央

はい。
何をすればよいか分からない段階では、リーダーが具体的に指示して、仕事の進め方を示します。

バロン

バロン

新人に好きにやってと言うのは危ないですぞ。

塚口理央

塚口理央

その通りです。
次に、少し慣れてきた段階では、説得型が有効です。

バロン

バロン

説得型ですかな?
怒って言うことを聞かせるのですかな?

塚口理央

塚口理央

それでは説教型になってしまいますね。
ここでいう説得型は、指示を出しながら、その理由も説明し、相手の納得を得ようとする関わり方です。

バロン

バロン

ボケのつもりで言ったのですぞ。

塚口理央

塚口理央

そうなんですね。
全く面白くなかったので、ボケとは気づきませんでした。すみません。

バロン

バロン

辛辣ですぞ!

塚口理央

塚口理央

では、説明に戻ります。
説得型では、こうしてくださいと指示するだけでなく、なぜそれが必要なのかも伝えます。

バロン

バロン

理由を説明して、納得してもらうのですな。

塚口理央

塚口理央

はい。
次に、さらに成熟度が高くなると、参加型が有効になります。

バロン

バロン

参加型。
部下も一緒に考える感じですかな?

塚口理央

塚口理央

はい。
リーダーが一方的に指示するのではなく、相談しながら進めたり、意見を引き出したりします。

バロン

バロン

だんだん、本人に考えさせる割合が増えてくるのですな。

塚口理央

塚口理央

その通りです。
なお、この参加型は、資料によっては相談型や援助型と書かれていることもあります。

バロン

バロン

名前が違うこともあるのですかな?
それは少しややこしいですぞ。

塚口理央

塚口理央

そうですね。
ただし、意味としては、部下と相談しながら進めたり、部下を支援したりする関わり方だと考えれば大丈夫です。

バロン

バロン

名前だけで迷わず、相談や支援をする段階だと見るのですな。

塚口理央

塚口理央

はい。
最後に、成熟度が高い段階では、委任型が有効です。

バロン

バロン

委任型ですかな?
もう任せてしまうのですな。

塚口理央

塚口理央

はい。
能力も意欲もあり、自分で判断できる相手には、細かく指示するよりも、権限を渡して任せる方が効果的です。

バロン

バロン

でも、任せるというのは、放っておくこととは違うのですかな?

塚口理央

塚口理央

その通りです。
委任は放置ではありません。
必要な権限を渡し、責任を明確にしたうえで任せることです。

バロン

バロン

なるほどですぞ。
できる人には、口を出しすぎないことも大事なのですな。

SL理論の2軸図。指示的行動と支援的行動の高低により、指示型、説得型、参加型、委任型に分類する。
SL理論では、指示的行動と支援的行動の組み合わせを、部下やメンバーの成熟度に応じて変えます。
成熟度リーダーシップの形内容
低い指示型具体的に指示し、仕事の進め方を示す
やや低い説得型指示しながら、理由を説明して納得を得る
やや高い参加型相談しながら進め、本人の考えを引き出す
高い委任型権限を渡し、本人に任せる
塚口理央

塚口理央

SL理論は、部下の成熟度に応じて、リーダーシップの形を変える理論だと押さえておきましょう。

バロン

バロン

成熟度が低いなら具体的に指示する。
成熟度が上がるにつれて、説明したり、相談したり、最後は任せたりするのですな。

サーバントリーダーシップ

塚口理央

塚口理央

次は、サーバントリーダーシップです。
これは、リーダーがメンバーに奉仕し、支援することで、組織を良い方向へ導くという考え方です。

バロン

バロン

サーバントは、召使いのことですな。

塚口理央

塚口理央

そうです。
よく分かりましたね。

バロン

バロン

バロンは男爵ペンギンですぞ。
これでも貴族階級ですぞ。
召使いの一人や二人、いた時期もあるですぞ。

塚口理央

塚口理央

私の知る限り、今はいませんよね。

バロン

バロン

うぐっ。

塚口理央

塚口理央

サーバントには、奉仕する人、仕える人という意味があります。
サーバントリーダーシップでは、リーダーが上から命令するのではなく、メンバーを支え、成長を助けることで、結果として組織を導いていきます。

バロン

バロン

リーダーなのに、威張らないのですな。

塚口理央

塚口理央

そうですね。
リーダーだからといって、ただ命令したり、部下を従わせたりするのではありません。
メンバーの話を聞き、困っていることを支援し、一人ひとりが力を発揮できるようにします。

バロン

バロン

リーダーがみんなを支えるのですな。
なんだか優しい感じですぞ。

塚口理央

塚口理央

はい。
ただし、単に優しいだけではありません。
メンバーを支援しながら、組織としての目的を達成できるように導くことが大切です。

バロン

バロン

ただのお世話係ではないのですな。

塚口理央

塚口理央

その通りです。
サーバントリーダーシップでは、傾聴、共感、支援、信頼関係、メンバーの成長などが重視されます。

バロン

バロン

傾聴とは何ですかな?
初めて聞く言葉ですぞ。

塚口理央

塚口理央

傾聴は、耳を傾けて聴くという意味です。
相手の話をただ聞くのではなく、考えや気持ちを理解しようとしながら、しっかり聴くことですね。

バロン

バロン

なるほどですぞ。
ただ音として聞くだけではなく、ちゃんと分かろうとして聴くのですな。

塚口理央

塚口理央

はい。
そして、共感は、相手の立場や気持ちを理解しようとすることです。
支援は、相手が力を発揮できるように助けることです。

バロン

バロン

話を聴いて、気持ちを分かろうとして、必要なところを助けるのですな。

塚口理央

塚口理央

そうです。
そうすることで、メンバーが自分で考え、成長し、組織に貢献できるようになります。

バロン

バロン

でも、リーダーがサポートばかりしていると、部下が調子に乗りそうですぞ。

塚口理央

塚口理央

確かに、それは難しい問題かもしれませんね。
サーバントリーダーシップは、何でも許すことではありません。
メンバーの成長や組織の目的のために、必要な支援を行う考え方です。

バロン

バロン

優しいだけではなく、成長させるために支えるのですな。

塚口理央

塚口理央

はい。
支援することと、甘やかすことは違います。
相手の力を引き出しながら、組織の目的に向かって導くことが大切です。

バロン

バロン

支えるけれど、目的は見失わない。
これがサーバントリーダーシップですな。

項目内容
考え方リーダーが奉仕や支援を通じて組織を導く
重視するもの傾聴、共感、支援、信頼関係、メンバーの成長
注意点単に甘やかすことではなく、成長と目的達成を支える
ポイントメンバーを支援し、力を引き出すリーダーシップ

シェアードリーダーシップ

塚口理央

塚口理央

最後は、シェアードリーダーシップです。
これは、リーダーシップを特定の1人だけに固定せず、チームのメンバー全体で共有するという考え方です。

バロン

バロン

シェアード……。
分け合う、という意味ですかな?

塚口理央

塚口理央

はい。
よく分かりましたね。
シェアードリーダーシップでは、1人のリーダーだけが常に指示を出すのではなく、メンバー同士が影響を与え合いながら、チームを動かしていきます。

バロン

バロン

みんなが少しずつリーダーになる、ということですかな?

塚口理央

塚口理央

イメージとしては近いですね。
ただし、全員が同時にバラバラに指示を出すという意味ではありません。

バロン

バロン

それは大変そうですぞ。
全員がこっちへ行けと言ったら、チームが迷子になるですぞ。

塚口理央

塚口理央

そうですね。
シェアードリーダーシップでは、状況や得意分野に応じて、中心になる人が変わると考えると分かりやすいです。

バロン

バロン

つまり、詳しい人がその場面では前に出るのですな。

塚口理央

塚口理央

はい。
例えば、技術的な問題では技術に詳しい人が中心になり、顧客対応では顧客との調整が得意な人が中心になる、といった形です。

バロン

バロン

なるほどですぞ。
その時その時で、得意な人がチームを引っ張るのですな。

塚口理央

塚口理央

その通りです。
リーダーシップを1人に集中させるのではなく、チーム全体で分担することで、メンバーの知識や強みを活かしやすくなります。

バロン

バロン

1人のリーダーが全部分かっていなくても、チームの中の得意な人が助けられるのですな。

塚口理央

塚口理央

はい。
特に、専門性が高い仕事や、変化が速いプロジェクトでは、1人だけがすべてを判断するのが難しい場合があります。

バロン

バロン

たしかに、ITの現場だと、全部に詳しい人はなかなかいなさそうですぞ。

塚口理央

塚口理央

そうですね。
だからこそ、メンバー同士が知識を出し合い、必要な場面でリーダーシップを発揮することが重要になります。

バロン

バロン

では、正式なリーダーは決まっていないということですかな?

塚口理央

塚口理央

いいえ。
正式なリーダーが不要になるという意味ではありません。
正式なリーダーは、全体の方向性を整えたり、メンバーが力を発揮しやすい環境を作ったりする役割を持ちます。

バロン

バロン

つまり、リーダーが全部抱え込むのではなく、みんなが力を出せるようにするのですな。

塚口理央

塚口理央

その通りです。
シェアードリーダーシップでは、リーダーシップを個人の資質や役職だけに限定せず、チームの中で共有されるものとして考えます。

バロン

バロン

役職がある人だけがリーダーシップを持つわけではないのですな。

塚口理央

塚口理央

はい。
ここでは、リーダーシップをチーム内で分かち合うこと、そして状況や得意分野に応じてメンバーがリーダーシップを発揮すること、この2つをセットで整理しておきましょう。

バロン

バロン

1人で全部引っ張るのではなく、チームの中でリーダーシップを分け合う。
それに、得意な人が必要な場面で前に出る、ということですな。

項目内容
考え方リーダーシップを特定の1人に固定せず、チーム内で共有する
特徴状況や得意分野に応じて、中心になる人が変わる
メリットメンバーの知識や強みを活かしやすい
注意点全員がバラバラに指示を出すことではない
整理ポイントリーダーシップを分かち合うこと、得意分野で発揮すること

理論の違いを整理する

塚口理央

塚口理央

ここで、今回学習したリーダーシップ理論を整理しましょう。

バロン

バロン

お願いしますぞ。
名前が多くて、頭の中でごちゃごちゃしてきたですぞ。

塚口理央

塚口理央

リーダーシップ理論は、それぞれ何に注目しているかを見ると整理しやすくなります。

バロン

バロン

何に注目しているか、ですかな?

塚口理央

塚口理央

はい。
PM理論は、リーダーの行動に注目します。
P機能とM機能で、リーダーの行動を分類します。

バロン

バロン

Pは目標を達成する力、Mは集団を維持する力でしたな。

塚口理央

塚口理央

コンティンジェンシー理論は、リーダーシップと状況の適合に注目します。
リーダーシップの有効性は、状況によって変わると考えます。

バロン

バロン

リーダーだけを見るのではなく、状況も見るのですな。

塚口理央

塚口理央

SL理論は、部下やメンバーの成熟度に注目します。
成熟度に応じて、指示型、説得型、参加型、委任型のように関わり方を変えます。

バロン

バロン

相手の成長具合に合わせる理論ですな。

塚口理央

塚口理央

サーバントリーダーシップは、奉仕や支援に注目します。
リーダーがメンバーを支え、力を引き出す考え方です。

バロン

バロン

支えるけれど、甘やかすわけではないのですぞ。

塚口理央

塚口理央

シェアードリーダーシップは、リーダーシップの共有に注目します。
特定の1人だけでなく、チーム内でリーダーシップを分かち合う考え方です。

バロン

バロン

得意分野に応じて、メンバーがリーダーシップを発揮する話でしたな。

塚口理央

塚口理央

はい。
このように、理論名だけで覚えるよりも、何に注目している理論かをセットで覚えると整理しやすくなります。

理論・考え方注目するものポイント
PM理論リーダーの行動P機能とM機能でリーダーの行動を分類する
コンティンジェンシー理論状況との適合リーダーシップの有効性は状況に依存する
SL理論部下・メンバーの成熟度成熟度に応じて関わり方を変える
サーバントリーダーシップ奉仕・支援支援を通じてメンバーの力を引き出す
シェアードリーダーシップチームでの共有リーダーシップを分かち合い、得意分野で発揮する
バロン

バロン

表で見ると、少し整理できたですぞ。
理論ごとに、見ている場所が違うのですな。

塚口理央

塚口理央

その通りです。
細かい名前に迷ったときも、何の話をしているかを見ると判断しやすくなります。

バロン

バロン

名前だけで焦らず、何の話をしているかを見るのですな。

塚口理央

塚口理央

最後にまとめます。
今回は、リーダーシップ論として、PM理論、コンティンジェンシー理論、SL理論、サーバントリーダーシップ、シェアードリーダーシップを学習しました。

バロン

バロン

名前は多かったですが、少しずつ違いが見えてきたですぞ。

塚口理央

塚口理央

はい。
リーダーシップ論では、理論名と、その理論が何に注目しているかをセットで覚えることが大切です。

バロン

バロン

名前だけ覚えても、説明と結びつかないと問題で困るですぞ。

塚口理央

塚口理央

その通りです。
PM理論は行動、コンティンジェンシー理論は状況、SL理論は部下の成熟度、サーバントリーダーシップは奉仕や支援、シェアードリーダーシップは共有、というように整理しておきましょう。

バロン

バロン

理論名とポイントをセットで覚えるのですな。

塚口理央

塚口理央

はい。
それぞれの違いを押さえておけば、かなり判断しやすくなります。

バロン

バロン

頑張って覚えるですぞ。

塚口理央

塚口理央

はい。
今日もお疲れさまでした。

問1 PM理論におけるP機能として、適切なものはどれですか。
問2 PM理論において、P機能もM機能も高いタイプとして、適切なものはどれですか。
問3 コンティンジェンシー理論の説明として、適切なものはどれですか。
問4 コンティンジェンシー理論で、状況が中程度の場合に有効とされるリーダーの傾向として、適切なものはどれですか。
問5 SL理論の説明として、適切なものはどれですか。
問6 サーバントリーダーシップの説明として、適切なものはどれですか。
問7 シェアードリーダーシップの説明として、適切なものはどれですか。