バランススコアカード(BSC)

バランススコアカードは、財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長の4つの視点で、業績をバランスよく評価する仕組みです。

最終更新日:2026年7月2日

このページで覚えること

バランススコアカードでは、まず次の3点を押さえることが大切です。

  • バランススコアカードは、4つの視点で業績をバランスよく評価する仕組みである
  • 4つの視点は、財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長である
  • 試験では、4つの視点と具体例を対応づけて覚える
清家奈津子

清家奈津子

バランススコアカードは、財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長の4つの視点で、業績をバランスよく評価する仕組みです。
試験ではこの4つの視点について問われることが多いので、まずはここから覚えましょう。

バロン

バロン

分かったですぞ。
財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習、成長の4つが大事。

バロン

バロン

ぬぁ?!
5つあるですぞ! 危うく騙されるところだったですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

バロンくん、落ち着いてください。
学習と成長は、2つで1つの視点なんです。

バロン

バロン

なるほどですぞ。
またイジワルされたのかと思ったですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

大丈夫ですよ。誰もイジワルなんてしませんから。

バロン

バロン

もう大丈夫ですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

はい。では、今日もしっかりと勉強していきましょう。

ここで覚えること

  • バランススコアカードは、略してBSCと呼ばれることもある
  • 4つの視点は、財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長である
  • 学習と成長は、2つで1つの視点として覚える

4つの視点

清家奈津子

清家奈津子

バランススコアカードは、財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長の4つの視点で、業績をバランスよく評価する仕組みです。

バロン

バロン

財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長。
今度こそ4つですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

その通りです。
もともと、企業の業績評価といえば、財務の視点が中心でした。

バロン

バロン

財務の視点。
なんとなくは分かるものの、具体的には分からないですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

財務の視点は、売上高、利益率、費用、投資に対する利益など、お金に関する成果を見る視点です。

バロン

バロン

つまり、会社が儲かっているかを見るわけですな。

清家奈津子

清家奈津子

はい。ただし、財務の視点だけで会社を評価すると、見落としてしまうことがあります。

バロン

バロン

見落としですかな?

清家奈津子

清家奈津子

例えば、売上は伸びているけれど、お客さんの満足度が低い場合はどうでしょうか。

バロン

バロン

それは危ないですぞ。
今は売れていても、そのうちお客さんが離れてしまいそうですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

そうですね。
では、売上は伸びていても、不良品が多い、納期を守れていない、業務に無駄が多い場合はどうでしょう。

バロン

バロン

それもダメですぞ。
会社の中がぐちゃぐちゃな感じですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

さらに、今は売上も顧客満足度も問題ないけれど、従業員が成長できていない場合はどうでしょうか。

バロン

バロン

将来が不安ですぞ。
バロンですら、日々ちょっとずつ成長しているですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

その通りです。
だから、財務だけでなく、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長も含めて、バランスよく評価する必要があるんです。

バロン

バロン

だから、バランススコアカードなのですな。

清家奈津子

清家奈津子

はい。名前の通り、偏らずに業績を評価するための考え方です。

それぞれの視点の意味

清家奈津子

清家奈津子

では、4つの視点を1つずつ整理しましょう。

バロン

バロン

お願いしますぞ。
名前だけ覚えても、問題で迷いそうですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

まず、財務の視点です。
これは、売上高、利益率、費用、投資利益率など、会社のお金に関する成果を見る視点です。

バロン

バロン

会社として、きちんと成果が出ているかを見るのですな。

清家奈津子

清家奈津子

はい。次に、顧客の視点です。
これは、顧客満足度、リピート率、市場シェアなど、お客さんから見て会社がどう評価されているかを見る視点です。

バロン

バロン

お客さんに選ばれているか、ということですな。

清家奈津子

清家奈津子

その通りです。
次に、内部ビジネスプロセスの視点です。

バロン

バロン

内部……。
会社の心の中を見るのですかな?

清家奈津子

清家奈津子

心の中ではありません。
会社の内部の仕事の流れや仕組みを見る視点です。

バロン

バロン

仕事の流れですかな?

清家奈津子

清家奈津子

はい。例えば、不良品の少なさ、納期を守れているか、業務の効率、開発や製造のスピードなどです。

バロン

バロン

会社の中の仕事がうまく回っているかを見るわけですな。

清家奈津子

清家奈津子

その通りです。
なお、内部ビジネスプロセスの視点は、業務プロセスの視点と説明されることもあります。

バロン

バロン

内部ビジネスプロセス、業務プロセス。
言い方は違っても、会社の中の仕事の流れを見る視点なのですな。

清家奈津子

清家奈津子

はい。その理解で大丈夫です。
最後が、学習と成長の視点です。

バロン

バロン

これは従業員が勉強する話ですかな?

清家奈津子

清家奈津子

はい。従業員の能力向上、研修、資格取得、組織の改善力、情報システムの活用など、将来の成長につながる力を見る視点です。

バロン

バロン

今だけでなく、これから強くなれるかを見るのですな。

清家奈津子

清家奈津子

とても良い理解です。

視点見る内容例
財務の視点お金に関する成果売上高、利益率、費用、投資利益率
顧客の視点顧客からの評価顧客満足度、リピート率、市場シェア
内部ビジネスプロセスの視点社内の業務の流れや仕組み不良率、納期遵守率、業務効率、開発期間
学習と成長の視点人材や組織の成長力研修時間、資格取得者数、従業員満足度

財務だけでは将来が見えにくい

清家奈津子

清家奈津子

ここで大事なのは、財務の視点は、主に過去の結果を表すということです。

バロン

バロン

過去の結果ですかな?

清家奈津子

清家奈津子

はい。例えば、今年の売上高や利益は、すでに行った活動の結果ですよね。

バロン

バロン

たしかに、売上が出た時点で、もう結果ですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

もちろん財務の視点は重要です。
でも、財務の数字だけを見ても、なぜその結果になったのか、これからも成長できるのかは分かりにくいんです。

バロン

バロン

売上だけ見ても、お客さんが満足しているかは分からないですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

そうです。
社内の仕事が効率的かどうかも分かりません。

バロン

バロン

従業員が育っているかも分からないですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

その通りです。
そこで、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長の視点も合わせて評価します。

バロン

バロン

財務は結果。
他の視点は、その結果を生み出すための原因や土台にもなるのですな。

清家奈津子

清家奈津子

はい。とても大事なポイントです。

内部と外部、過去と将来の視点

清家奈津子

清家奈津子

バランススコアカードは、内部と外部、過去と将来のバランスを見る考え方としても理解できます。

バロン

バロン

またバランスが出てきたですぞ。
どこまでもバランスですな。

清家奈津子

清家奈津子

そうですね。
まず、外部の視点として分かりやすいのが、顧客の視点です。

バロン

バロン

お客さんは会社の外にいるから、外部ですな。

清家奈津子

清家奈津子

はい。
一方、内部ビジネスプロセスの視点は、会社の中の業務を見るので、内部の視点です。

バロン

バロン

外のお客さんと、中の仕事。
これは分かりやすいですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

次に、過去と将来です。
財務の視点は、過去の活動の結果として表れることが多い視点です。

バロン

バロン

売上や利益は、もう起こったことの結果ですな。

清家奈津子

清家奈津子

はい。
一方、学習と成長の視点は、将来の成果を生み出すための土台を見る視点です。

バロン

バロン

従業員が成長すれば、将来の仕事が良くなるですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

その通りです。
もちろん、4つの視点を厳密に内部、外部、過去、将来だけで分ける必要はありません。試験対策では、財務だけに偏らず、社内外や将来の成長も含めて評価する、という考え方を押さえましょう。

バロン

バロン

つまり、会社を見るときに、売上だけを見てドヤ顔してはいけないのですな。

清家奈津子

清家奈津子

そういうことです。
売上、顧客、業務の仕組み、人材や組織の成長を合わせて見ることが大切です。

見方対応しやすい視点意味
過去の結果財務の視点売上や利益など、すでに出た成果を見る
外部からの評価顧客の視点顧客満足度や市場シェアなどを見る
内部の仕組み内部ビジネスプロセスの視点業務の効率や品質、納期などを見る
将来の土台学習と成長の視点人材、組織、情報基盤などの成長を見る

4つの視点はつながっている

清家奈津子

清家奈津子

バランススコアカードでは、4つの視点を別々に見るだけではありません。
それぞれがつながっていると考えることも大切です。

バロン

バロン

つながっているのですかな?

清家奈津子

清家奈津子

はい。
例えば、従業員が学習して成長すると、仕事の進め方が良くなります。

バロン

バロン

学習と成長が、内部ビジネスプロセスにつながるのですな。

清家奈津子

清家奈津子

そうです。
仕事の進め方が良くなると、品質が上がったり、納期を守りやすくなったりします。

バロン

バロン

すると、お客さんが喜ぶですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

はい。
顧客満足度が上がると、リピート購入や評判につながり、最終的に売上や利益にもつながります。

バロン

バロン

なるほどですぞ。
学習と成長、内部ビジネスプロセス、顧客、財務の順に、だんだん成果につながっていくイメージですな。

清家奈津子

清家奈津子

その理解で大丈夫です。
試験では、従業員教育や能力向上は学習と成長、業務効率や品質改善は内部ビジネスプロセス、顧客満足度は顧客、売上や利益は財務、という対応を押さえておきましょう。

バロン

バロン

問題文に例が出てきたら、どの視点かを選ぶのですな。

清家奈津子

清家奈津子

はい。
それが一番出題されやすい形です。

試験で狙われやすいポイント

清家奈津子

清家奈津子

試験では、バランススコアカードの4つの視点の名前と、それぞれの具体例がよく問われます。

バロン

バロン

名前だけではなく、例も大事なのですな。

清家奈津子

清家奈津子

はい。
特に、内部ビジネスプロセスの視点と、学習と成長の視点は迷いやすいので注意しましょう。

バロン

バロン

確かに、どちらも会社の中の話に見えるですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

内部ビジネスプロセスは、業務そのものの改善です。
例えば、不良率の低下、納期遵守率の向上、作業時間の短縮などです。

バロン

バロン

仕事のやり方や流れを見るのが、内部ビジネスプロセスですな。

清家奈津子

清家奈津子

はい。
一方、学習と成長は、人材や組織の成長です。例えば、研修時間、資格取得者数、従業員満足度などです。

バロン

バロン

人が育つ、組織が育つ、という感じですな。

清家奈津子

清家奈津子

その通りです。

キーワード対応する視点
売上高、利益率、費用、投資利益率財務の視点
顧客満足度、リピート率、市場シェア顧客の視点
不良率、納期遵守率、業務効率、作業時間内部ビジネスプロセスの視点
研修、資格取得、従業員満足度、能力向上学習と成長の視点
バロン

バロン

これは覚えやすいですぞ。
売上なら財務、お客さんなら顧客、仕事の流れなら内部ビジネスプロセス、人の成長なら学習と成長ですな。

清家奈津子

清家奈津子

はい。
その整理で十分対応できます。

今日のまとめ

清家奈津子

清家奈津子

最後にまとめます。
バランススコアカードは、財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長の4つの視点で、業績をバランスよく評価する仕組みです。

バロン

バロン

財務だけで会社を評価しないところが大事ですぞ。

清家奈津子

清家奈津子

はい。
財務はお金に関する成果、顧客はお客さんからの評価、内部ビジネスプロセスは社内の業務の流れ、学習と成長は人材や組織の成長を見る視点です。

バロン

バロン

内部と外部、過去と将来も含めて、バランスよく見るのですな。

清家奈津子

清家奈津子

その通りです。
試験では、4つの視点の名前と具体例を対応させて覚えておきましょう。

バロン

バロン

分かったですぞ。
バランススコアカードは、会社をいろいろな角度から見るためのカードですな。

清家奈津子

清家奈津子

はい。
少し雑ですが、最初の理解としてはそれで大丈夫です。

おさらいポイント

  • バランススコアカードは、4つの視点で業績を評価する仕組みである。
  • 4つの視点は、財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長である。
  • 内部ビジネスプロセスの視点は、業務プロセスの視点と説明されることもある。
  • 財務だけでなく、顧客、業務、人材や組織の成長も含めて評価する。
  • 試験では、4つの視点と具体例の対応を押さえる。

確認問題

問1 バランススコアカードで用いられる4つの視点として、適切なものはどれですか?
問2 従業員の能力向上、研修、資格取得者数などを評価する視点はどれですか?
問3 不良率の低下や納期遵守率の向上など、社内の業務の流れや仕組みを評価する視点はどれですか?