不正アクセス禁止法
不正アクセス禁止法は、不正アクセス行為や、不正アクセス行為を助長する行為などを禁止した法律です。
最終更新日:2026年7月1日
このページで覚えること
不正アクセス禁止法については、まず次の3点を優先的に覚えましょう。
- 不正アクセス禁止法は、不正アクセス行為と、不正アクセス行為を助長する行為などを禁止している
- 不正アクセス行為の代表例は、他人のID・パスワードを勝手に使ってログインすること
- 不正アクセス行為を助長する行為の代表例は、他人のID・パスワードを正当な理由なく第三者に教えること
導入トーク

白瀬真琴
今回の学習テーマは、不正アクセス禁止法です。
不正アクセス禁止法は、不正アクセス行為と、不正アクセス行為を助長する行為などを禁止した法律です。

白瀬真琴
ただし、どのようなことが不正アクセス行為に当たるのか、不正アクセス行為を助長する行為とは何か、その他に禁止されていることや定められていることも学習する必要があります。
STEP 1
不正アクセス禁止法とは

白瀬真琴
不正アクセス禁止法は、不正アクセス行為や、不正アクセス行為を助長する行為などを禁止した法律です。
最初は、不正アクセス行為と、不正アクセス行為を助長する行為を禁止した法律、と覚えてください。

白瀬真琴
はい。
試験対策では、まずこの2つを確実に覚えることが大切です。
ここで覚えること
- 不正アクセス禁止法は、不正アクセス行為と、不正アクセス行為を助長する行為などを禁止している。
STEP 2
不正アクセス行為とは

白瀬真琴
不正アクセス行為の代表例は、他人のID・パスワードを勝手に使ってログインすることです。

白瀬真琴
はい。
不正アクセス禁止法では、IDやパスワードのように、利用者を識別するための符号を識別符号といいます。

白瀬真琴
試験対策では、まずは識別符号はID・パスワードのこと、と考えると分かりやすいです。
ただし、正確には、指紋、虹彩、音声、署名などを使った認証も識別符号に含まれます。

白瀬真琴
その通りです。
そして、不正アクセス行為は、他人の識別符号を勝手に使う行為だけではありません。

白瀬真琴
セキュリティホールを突いて、本来は利用できない機能を利用できる状態にする行為も、不正アクセス行為に含まれます。

白瀬真琴
セキュリティホールとは、プログラムの不備や設定ミスなどによって生じる、システムの安全対策上の弱点のことです。

白瀬真琴
はい。
たとえば、システムに弱点があると、正しいID・パスワードを入力しなくても、本来は利用できない機能を利用できる状態になってしまうことがあります。

白瀬真琴
そのような弱点を突いて、アクセス制御機能による制限を回避する行為も、不正アクセス行為に当たります。

白瀬真琴
はい。
ここで、もう1つ大切な言葉があります。
それが、アクセス制御機能です。

白瀬真琴
アクセス制御機能とは、正規の利用者以外が利用できないように制限するための機能です。
たとえば、正しいID・パスワードが入力された場合だけ利用できるようにする仕組みが代表例です。

白瀬真琴
その通りです。
不正アクセス行為は、このアクセス制御機能によって利用が制限されているコンピュータに対して行われるものです。

白瀬真琴
そして、もう1つ重要な条件があります。
不正アクセス行為は、電気通信回線、つまりネットワークを通じて行われるものに限られます。

白瀬真琴
はい。
ここでいうネットワークは、インターネットだけではありません。企業内LANのようなネットワークも含めて考えます。

白瀬真琴
はい。
不正アクセス禁止法の不正アクセス行為を考えるときは、次の点をセットで押さえてください。
ここで覚えること
- 不正アクセス行為の代表例は、他人のID・パスワードなどの識別符号を勝手に使う行為である。
- セキュリティホールを突いて、アクセス制御機能による制限を回避する行為も、不正アクセス行為に含まれる。
- 不正アクセス行為は、ネットワークを通じて、アクセス制御機能のあるコンピュータに対して行われる。
- ネットワークには、インターネットだけでなく、企業内LANのようなネットワークも含まれる。
STEP 3
不正アクセス行為を助長する行為とは

白瀬真琴
次に、不正アクセス行為を助長する行為について学習します。
不正アクセス行為を助長する行為の代表例は、他人のID・パスワードを、正当な理由なく第三者に教えることです。

白瀬真琴
はい。
他人のID・パスワードを第三者に教えると、その情報を使って不正アクセス行為が行われる可能性があります。

白瀬真琴
そのため、不正アクセス行為を助長する行為として禁止されています。

白瀬真琴
その通りです。
ただし、正当な理由がある場合まで禁止されるわけではありません。

白瀬真琴
はい。
たとえば、セキュリティ対策のために、流出したID・パスワードの情報を関係者に知らせるような場合です。

白瀬真琴
試験対策では、まずは、他人のID・パスワードを正当な理由なく第三者に教えることは、不正アクセス行為を助長する行為、と覚えてください。
ここで覚えること
- 不正アクセス行為を助長する行為の代表例は、他人のID・パスワードなどの識別符号を、正当な理由なく第三者に提供すること。
STEP 4
その他の禁止事項

白瀬真琴
不正アクセス禁止法は、不正アクセス行為と、不正アクセス行為を助長する行為以外にも、いくつかの行為を禁止しています。
| 禁止されている行為 | 試験対策での押さえ方 |
|---|---|
| 他人の識別符号を不正に取得する行為 | 他人のID・パスワードなどを、不正アクセスに使う目的で取得する行為。 |
| 他人の識別符号を不正に保管する行為 | 不正に取得されたID・パスワードなどを、不正アクセスに使う目的で保存しておく行為。 |
| 識別符号の入力を不正に要求する行為 | 偽サイトや偽メールなどで、ID・パスワードの入力を求める行為。フィッシングを想定した規定。 |

白瀬真琴
だまし討ちではありません。
ちゃんと、最初は、と言いましたからね。

白瀬真琴
違います。

白瀬真琴
識別符号は、先ほど説明したとおり、IDやパスワードなどのことです。
つまり、他人のID・パスワードを不正に取得してはダメ、他人のID・パスワードを不正に保管するのもダメ、ID・パスワードの入力を不正に要求するのもダメ、ということです。

白瀬真琴
はい。
たとえば、不正アクセスに使う目的で、他人のID・パスワードを入手する行為が該当します。

白瀬真琴
また、不正に取得されたID・パスワードを、不正アクセスに使う目的で保存しておく行為も禁止されています。

白瀬真琴
その通りです。
さらに、識別符号の入力を不正に要求する行為も禁止されています。
これは、フィッシングを想定した規定です。

白瀬真琴
はい。
フィッシングとは、偽サイトや偽メールなどを使って、利用者に本物だと誤解させ、ID・パスワードなどを入力させようとする行為です。

白瀬真琴
はい。
利用者を誤認させようとする意図を持って、ID・パスワードの入力を求めること自体が問題になります。

白瀬真琴
その通りです。
不正アクセス禁止法では、不正アクセスそのものだけでなく、その前段階になる行為も禁止している、と考えると分かりやすいです。
ここで覚えること
- 他人の識別符号を不正に取得する行為も禁止されている。
- 他人の識別符号を不正に保管する行為も禁止されている。
- 識別符号の入力を不正に要求する行為も禁止されている。
- 識別符号の入力を不正に要求する行為は、フィッシングを想定した規定として押さえる。
STEP 5
アクセス管理者の義務と責任

白瀬真琴
不正アクセス禁止法では、不正アクセスをする側だけでなく、システムを管理する側についても定めています。

白瀬真琴
はい。
アクセス制御機能を付けているアクセス管理者は、IDやパスワードなどの識別符号を適切に管理するよう努める必要があります。

白瀬真琴
たとえば、使われていないIDを削除する、パスワードを適切に管理する、アクセス権限を必要な人だけに与える、といった対応です。

白瀬真琴
その通りです。
また、アクセス管理者は、アクセス制御機能が有効に働いているかを確認し、必要に応じて機能を強化するよう努める必要があります。

白瀬真琴
たとえば、セキュリティホールの情報を確認する、必要な修正プログラムを適用する、古い仕組みを見直す、といったことです。

白瀬真琴
はい。
試験対策では、アクセス管理者には、識別符号の適正な管理、アクセス制御機能の有効性の確認、必要に応じた機能強化が求められる、と押さえてください。
ここで覚えること
- アクセス管理者は、識別符号を適切に管理するよう努める。
- アクセス管理者は、アクセス制御機能の有効性を確認するよう努める。
- 必要に応じて、アクセス制御機能を強化するよう努める。
STEP 6
今日のまとめ

白瀬真琴
今日の内容を整理しましょう。
不正アクセス禁止法は、不正アクセス行為や、不正アクセス行為を助長する行為などを禁止した法律です。

白瀬真琴
はい。
さらに、他人の識別符号を不正に取得する行為、不正に保管する行為、識別符号の入力を不正に要求する行為も押さえておきましょう。

白瀬真琴
最初から全部出すと大変ですからね。
最後に、試験で狙われやすいポイントとして整理しておきます。
試験に出題されるポイント
- 不正アクセス禁止法は、不正アクセス行為と、不正アクセス行為を助長する行為などを禁止している。
- 不正アクセス行為の代表例は、他人のID・パスワードなどの識別符号を勝手に使う行為である。
- 不正アクセス行為には、セキュリティホールを突いてアクセス制御機能を回避する行為も含まれる。
- 不正アクセス行為は、ネットワークを通じて行われるものに限られる。
- ネットワークには、インターネットだけでなく、企業内LANのようなネットワークも含まれる。
- 対象になるのは、アクセス制御機能によって利用が制限されているコンピュータである。
- 不正アクセス行為を助長する行為の代表例は、他人の識別符号を正当な理由なく第三者に提供することである。
- 他人の識別符号を不正に取得する行為、不正に保管する行為、識別符号の入力を不正に要求する行為も禁止されている。
- 識別符号の入力を不正に要求する行為は、フィッシングを想定した規定として押さえる。
- アクセス管理者には、識別符号の適正な管理や、アクセス制御機能の有効性の確認などが求められる。
STEP 7
確認問題
学習完了
白瀬真琴コイン × 2 を獲得できます。
確認問題に全問正解すると、講師コインを獲得できます。
未ログイン中のコインは、このブラウザに一時保存されます。無料登録またはログイン後に、アカウントへ反映できます。








